カーズ (バンド)
カーズ(The Cars)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン出身のロックバンド。バンド名は「全員、車好きだから」という理由から名付けられている。
カーズ The Cars | |
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![]() © Adanne Osefoh, CC BY 2.0 リック・オケイセック | |
基本情報 | |
出身地 |
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ジャンル |
ロック ニュー・ウェイヴ パワー・ポップ |
活動期間 |
1976年 - 1988年 2010年 - 2011年 2018年 |
レーベル | エレクトラ |
共同作業者 |
ニュー・カーズ トッド・ラングレン |
メンバー |
リック・オケイセック(vo、g) エリオット・イーストン(g) グレッグ・ホークス(key) デヴィッド・ロビンソン(dr) |
旧メンバー | ベンジャミン・オール(vo、b) |
目次
概要
長年共に活動を行ってきたリズムギター・ボーカルのリック・オケイセックとベース・ボーカルのベンジャミン・オールを中核に1976年に結成され、1978年にメジャー・デビューしたアメリカのニュー・ウェイヴバンド。その革新的でユニークな音楽とレコードに劣らぬ音質の正確で高い技術のライブが話題をさらった。
バンドが持っていった「燃える欲望 (Just What I Needed)」のデモテープを気に入った地元FM局の人気DJが自分の番組で繰り返しかけたところ、リクエストが殺到し、レコード会社の注目を集め、この曲をデビューシングルとしてカーズはセンセーショナルにデビューを飾った。
『錯乱のドライブ/カーズ登場』(6xプラチナディスク獲得)、『キャンディ・オーに捧ぐ』(全米アルバムチャート最高3位)、グラミー賞新人賞にノミネートされるなど、デビュー作から立て続けにヒットを続け、その地位を確立していった。最初の2枚のアルバムはロック色が強かったが、3枚目では実験音楽的要素が強まり、4枚目・5枚目ではポップ色が強まっていっており、その音楽のタイプはアルバム毎にどんどん変化していった。MTVが開局してからは、ユニークなミュージックビデオが評判を呼び、次々大ヒットが生まれた。5枚目のアルバム『ハートビートシティ』(全米アルバムチャート最高3位)からは、4曲のヒットがチャートを賑わせた。中でも1984年のシングル「ユー・マイト・シンク (You Might Think)」は、多くの強敵を押しのけ第1回MTVアウォードを受賞した(この年はマイケル・ジャクソンの「スリラー」や、シンディ・ローパーの「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」やマドンナなどが候補に挙がっていた)。カーズの最大のヒットとなった「ドライブ (Drive)」は、1985年のライブエイドのテーマ曲としても選ばれ、この曲にあわせてエチオピア飢餓の映像のビデオが、デヴィッド・ボウイの司会で世界中に流されるなど、特別な注目も集めた。しかし、アメリカではかなりの実績があるにも関わらず、日本での人気は低い。
作詞・作曲は全般的にリック・オケイセックが担当しているが、作曲の一部やジャケットデザインなどは他のメンバーが担当している。アートワークの良さも評価されている。リードボーカルは、オケイセックとベンジャミン・オールの2人が曲により分けあっている。
1988年2月、カーズは記者会見や解散理由の説明もなくグループをすでに解散していることを確認した。最後にリリースされたアルバム『ドア・トゥ・ドア』の音楽の方向性があまりにも多様化しすぎ、ファンが戸惑い、それまでのアルバムの売り上げに比べてセールスが伸びず(アメリカビルボードアルバムチャート最高26位)、それに伴いツアーの観客動員数も減ってきたことにショックを受けた事が原因と言う説もあるが定かではない。メンバーはその後、ソロ活動などで活躍。2000年にベンジャミン・オールが癌で死亡したため、完全な形での再結成は不可能となった。
2005年、オリジナルメンバーのエリオット・イーストン(ギター)、グレッグ・ホークス(キーボード)が再結成を拒否したリック・オケイセックと、ベンジャミン・オールの代わりのボーカルとしてトッド・ラングレンを迎えて「ニュー・カーズ」を結成。カーズのヒット曲を中心に、トッド・ラングレンの旧ヒット曲やオリジナルの新作も少し加えてライブ活動を行っている。
2010年、オリジナルメンバーのリック・オケイセック、エリオット・イーストン、グレッグ・ホークス、デヴィッド・ロビンソンにより活動再開。 10月13日には新曲"Blue Tip"の一部がFacebookにて公開された。ビルボード誌によると新しいアルバムが、ニューヨークのMillbrook Sound Studioで録音されている。
2011年5月11日には24年ぶりとなる7作目のオリジナル・アルバム『Move Like This』をリリース。
メンバー
- リック・オケイセック(Ric Ocasek 1944年3月23日-2019年9月15日) - ボーカル/リズムギター
- 解散後は、ソロ活動の他、ウィーザーのプロデューサーとしても手腕を発揮している。3番目の妻は「ドライブ」のプロモーションビデオに出演していた元スーパーモデルのポーリーナ・ポリスコワ (en:Paulina Porizkova)。元妻の子供を含め6人の子供の父親でもある。2019年9月15日、心臓病のため死去。
- ベンジャミン・オール(Benjamin Orr 1947年8月9日 - 2000年10月3日) - ボーカル/ベース
ディスコグラフィ
シングル
- Just What I Needed 燃える欲望 / I'm In Touch With Your World 狂気のふれあい (1978年9月、ワーナー・エレクトラレコード、P-324E)
- My Best Friend's Girl ベスト・フレンズ・ガール / Don't Cha Stop (1978年12月、ワーナー・エレクトラレコード、P-354E)
- Let's Go / That's It (1979年8月、ワーナー・エレクトラレコード、P-450E)
- It's All I Can Do オール・アイ・キャン・ドゥ/ Got A Lot On My Head (1979年11月、ワーナー・エレクトラレコード、P-495E)
- Touch And Go / Down Boys (1980年10月、ワーナー・エレクトラレコード、P-604E)
- Since You're Gone / Think It Over (1982年5月1日、ワーナー・エレクトラレコード、P-1642)
- You Might Think Wlp / Heartbeat City (1984年5月、ワーナー・エレクトラレコード、P-1857)
- Magic / I Refuse (1984年7月25日、ワーナー・エレクトラレコード、P-1873)
- Drive / (1984年10月10日、ワーナー・エレクトラレコード、P-1895)
- Tonight She Comes / Just What I Needed 燃える欲望 (1985年、ワーナー・エレクトラレコード、P-2039)
スタジオ・アルバム
- 『錯乱のドライブ』 - The Cars (1978年)
- 『キャンディ・オーに捧ぐ』 - Candy-O (1979年)
- 『パノラマ』 - Panorama (1980年)
- 『シェイク・イット・アップ』 - Shake It Up (1981年)
- 『ハートビート・シティ』 - Heartbeat City (1984年)
- 『ドア・トゥ・ドア』 - Door To Door (1987年)
- 『ムーヴ・ライク・ディス』 - Move Like This (2011年)
コンピレーション
外部リンク
ソース
情報の状況: 19.07.2021 01:09:42 CEST
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